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不妊治療が急増中!?日本をとりまく不妊治療の状況とは。

公開日: : 最終更新日:2016/09/30 不妊全般 , ,

晩婚化にともない、不妊に悩む夫婦やカップルが増えています。

妊娠をするために、不妊治療を受けるカップルも年々増えています。

▼不妊とは~~~~~~~~~

「不妊症」とは、なんらかの治療をしないと、それ以降自然に妊娠する可能性がほとんどない状態をいいます。

特に病気のない健康な男女が妊娠を希望し、避妊をせず夫婦生活(セックス)を営むと一定期間内に大多数の方が妊娠します。しかし一定期間を過ぎても妊娠しない場合、その後いくらタイミングを取っても自然に妊娠する可能性は低くなるため、不妊症と診断することが出来ます。一方、女性側が月経不順や無月経期間が長く排卵がうまくいっていない場合、子宮内膜症や子宮筋腫があって月経が辛いなどの症状がある場合は、不妊症である可能性が高くなります。また、あとででてくるように女性が妊娠できる年齢は40代前半までと限られているため、早期に不妊症の診断や治療を開始しないとますます妊娠しにくくなることにもなります。このように病気や不安な要素がある場合には、一定期間妊娠しないことを条件とせず、早めに産婦人科で不妊について相談して頂きたいと思います。

一般社団法人日本生殖医学会のウェブサイトより~~~~~~~~~~~~~~~

不妊症に悩むカップル・夫婦の数は年々増加し、妊娠をサポートする「不妊治療」を受けているカップルの数は46万人だそうです。
色々な資料を見ても、大体46万人と記載がありますが、厚生労働省の平成14年度の資料なので、現在ではもっと増えている可能性があります。

不妊治療の患者数・治療の種類等について

晩婚化が進む現在、出産の高齢化が進むのは自然の流れです。
よく言われることですが、女性の出産には限界があります。
有名人や芸能人による高齢出産が話題になりますが、身体的にも精神的にも、そして金銭的にも楽なことではありません。
年齢別にみる自然妊娠確率
25歳  25%~30%
30歳  25%~30%
35歳  18%
40歳  5%
45歳  1%

不妊治療は42歳が目安
37歳を超えると、急速に自然妊娠の確率が急速に落ち込むそうです。
それは、37歳~38歳頃から急激に卵巣機能と女性ホルモンの分泌量が低下することが原因だそうです。

人工授精など不妊治療をしたとしても出産のリミットは42歳だと、「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」の著者で産婦人科医の宋美玄さんは、主張されています。
女性が妊娠できるのは「42歳まで」と判明

たまたま不妊治療に成功した芸能人が話題になっているだけで、不妊治療をした全ての方が妊娠を出来ているわけではありません。WHO(世界保健機関)は、35歳以上であれば半年子供が出来なければ、医学的な検査をすべきだとしています。

35歳以上で子供が欲しい方は、早期検査、早期治療がおすすめです。あまり、知られていませんが、不妊治療の経験者というのは、既に6人に1人と、非常に普及したものとなっています。

▼広がる不妊の心配

晩婚化により、不妊の心配をする夫婦・カップルが 増えています。

平成10年の調査になりますが、夫婦の約1/3が不妊を心配しているそうです。特に、子供の以内夫婦では、約半数が不妊の懸念をしているそうです。また、調査対象の1/6の夫婦は不妊治療の経験があるそうです。つまり、不妊治療というのは、非常に一般化しているということがわかります。

第14回出生動向基本調査~~~~~~~~~~~

不妊を心配したことがある(または現在心配している)夫婦の割合は、31.1%と前回(25.8%)から5ポイント増加した。子どものいない夫婦ではこの割合は52.2%にのぼる(同44.7%)。また、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は全体で16.4%、子どものいない夫婦では28.6%であった。調査時点で治療中の夫婦は全体で1.5%であり、その中では子どものいない夫婦が77.0%、子どもが1人いる夫婦が22.0%となっており、5組に1組以上は2人目の子どもを持つための治療をしている。
国立社会保障・人口問題研究所~~~~~~~

▼広がる不妊治療

2016年9月13日の読売オンライン「ヨミドクター」によると、2014年に体外受精で47,322人が生まれたそうです。2014年全体の出生数が100万3539人なので、体外受精で生まれた赤ちゃんが5%に迫る勢いで増加しており、さらに数字が増加しているそうです。

ヨミドクター~~~~~~~~~~~~~

21人に1人が体外受精児…出生4万7322人、過去最多を更新
2014年に国内で行われた体外受精により、過去最多の4万7322人が誕生したことが日本産科婦人科学会のまとめでわかった。年々増加の一途をたどってきたが、特にここ数年は出生数が毎年5000人ペースで急増している。晩婚化などで加齢による不妊に悩む夫婦が増え、04年度からは公費助成も始まり、普及が進んだとみられる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1978年に世界で初めてIVF(補助的生殖技術)で生まれ、試験管ベビーと呼ばれたルイーズ・ブラウンさんの時代から、40年を経ずして、生殖補助医療が急速に進んでいるのがわかります。

世界初の試験管ベビーが、その半生を語る

不妊治療の患者数~~~~~~~~~~~

(1)  不妊治療患者数(全体) 466,900人(推計)

(2)  人工授精 66,000人(推計)

(3)  体外受精 48,944人(実数)

(4)  顕微授精 29,582人(実数)
 厚生労働省~~~~~~~~~~~~~~~

不妊の懸念、不妊治療の経験者は増えていますが、具体的に継続的な治療となると、まだまだハードルが高いようです。

そこで、具体的な不妊治療について、まとめました。

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