妊活の第一歩!タイミング法の具体的な費用・方法とステップ
不妊治療とはいくら掛かるのでしょうか。
これは、正直、人によって異なります。
一般的には、女性が若ければ若いほうが値段が低くなる傾向があるようです。
35歳未満の方であれば、費用の心配をせず、とりあえず受診をするのが良いかもしれません。
一方で、不妊治療で、大きな費用が必要だったという方もいます。
◆はぐくみ日和
妊活や不妊治療の費用はどれくらいかかる?保険は適用されないの?妊活費を年齢別に大公開
20代
妊活にかかったお金の平均は約3万円
不妊治療をした場合の平均は約68万円です。
30~34歳
妊活にかかったお金の平均は約8万円
不妊治療をした場合の平均は約110万円です。
35歳以上妊活にかかったお金の平均は約35万円
不妊治療をした場合の平均は約180~220万円です。
「3年間で1000万円かかりました。共働きでなければ無理だったでしょう……」
30代後半で結婚、42歳にして第1子を授かった知人から報告を受けた。途方もない額に聞こえるだろうか?
しかし、不妊治療という領域に一歩足を踏み入れたら、それが決して特別な額ではないとわかるはずだ。
不妊治療は、最初から高額な費用が請求されるわけではありません。
不妊治療は、ステップアップ治療と言われる治療方法が一般的です。
ステップアップしていくほどに、費用が少しずつ高くなっていきます。
本エントリーでは、不妊治療の第一歩、タイミング法の具体的な方法をご紹介します。
■タイミング法とは!?
基本的には、35歳以上などで自然に妊娠することを待つ時間的な余裕が無い場合を除いて、一番最初の治療になります。
タイミング法とは、読んで字のごとく、最も妊娠しやすい排卵のタイミングにあわせて性交を行う事です。
タイミングを考えずに、避妊をせずに性交を行えば、自然と妊娠するのではないかと考える方もいらっしゃると思います。基礎体温や超音波検査、ホルモン検査などを参考にしながら排卵日を予測し、指定された日に性交渉を行う事で、確度の高い子作りのための指導ということになります。
このタイミング法は、1ヶ月に1回の受診で、1回の受診料は5,000円程度。まずは半年間の状況を見ますので、6回の受診。3万円程度の費用が目安になります。
タイミング法は年齢や精子、卵子の質によって確率は大きく異なりますが、平均的に妊娠する確率は、1回目で30%前後、2~3回目で20%前後、4回目以降で10%。妊娠する能力が十分であれば、ほとんどのカップルが妊娠出来る程度の確率だと言われています。
★妊娠する能力が高ければ、タイミング法で妊娠出来る可能性は高い★
◆排卵日を調べる方法は、大きく3つ
排卵日を調べる方法は主に3つあり、併用するのが妊娠する近道かもしれません。
▼基礎体温
生理がはじまった日を1日目とカウントし、14~18日目までを低温期と呼ばれます。
低温期が終わると、排卵が始まるまでの期間は高温期と呼ばれます。
低温期の最終日に排卵をし、妊娠しやすいのは低温期の最終日~高温期の2日目までと呼ばれています。
精子の平均的な寿命は、3日以内と言われているので、低温期の最終日に性交するのが妊娠する可能性を高くします。
しかし、基礎体温をチェックしていると、低温期から高温期に切り替わった、排卵日の翌日に気がつくということになります。その為、基礎体温だけで排卵日を推測するのであれば、平均的な低温期の期間を元に、排卵日を推測するか、高温期の初日に成功するのが良いと思われます。
▼頸管粘液
頸管粘液とは、オリモノのことです。オリモノを調べることで、排卵日を調べる方法になります。
排卵日に近づくと、個人差もありますが、ホルモンの影響により、子宮頸管はドロドロから、サラサラに変化します。自分自身の指で触って確かめるのが一番わかりやすいですが、サラサラのオリモノはよく伸びます。オリモノがサラサラになると、その翌日には体温が上昇する高温期になります。
その為、頸管粘液で排卵日を確認するのであれば、オリモノがドロドロから、サラサラに変化した日の当日の可能性が高いです。
▼排卵検査薬
排卵検査薬とは、排卵時期に分泌されるホルモンの量を、尿で検査するキットになります。このキットを使うと、排卵日の6日頃前から陽性がでます。しかし、排卵日を特定できるわけではないので、他の方法と併用することで、排卵日を特定する必要があります。この排卵検査薬は、インターネットなどでも購入が可能です。
■次のステップ 排卵誘発とは!?
だいたい半年をメドに、タイミング法で結果が出なければ次は排卵誘発(卵巣を刺激して卵胞を多く 成熟させる)という治療法に進んでいくことになります。
■補足
初期の不妊治療は、保険診療が可能です。
具体的には、簡単なカウンセリング、血液検査、タイミング法の指導、排卵誘発剤なども保険の対象になります。
35歳未満で、まだ精神的に余裕があるようであれば、いきなり体外受精や顕微授精に進むと、自由診療で、病院毎に料金が異なってきてしまいます。その為、ステップアップ治療の形式で妊活をするのが良いかと思います。
◆ステップアップ法関連のエントリー
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