【不妊の雑学】子供はどこから来るの！？妊娠するメカニズム

セックスをすると、子供が出来る。

大人なら誰でも知っていることですが、その具体的なメカニズムについて、ご紹介を致します。

精子と卵子が結びつき、受精卵となり、妊娠になる。精子は子宮で平均3日以内、長いと7日生き残り、卵子に到達します。卵子に到達した精子は7時間で、卵子と精子が1つになり受精卵になり、子宮で根を張ることで「妊娠」となります。

■妊娠とは
子宮内における、受精卵の着床から出産、もしくは流産するまでの経過、およびその状態のことです。

人間の場合、出産までは10月10日といいますが、実際には受精後平均266日、胎児が約3,000g内外にまで育ったところで出産となります。 妊娠中の女性は「妊婦」、分娩直前の女性は「産婦」、分娩後は「褥婦」、女性の胎内にいる子どもは「胎児」、生後4週間までの子どもは「新生児」と呼ばれます。

■受胎

▼排卵
女性は胎児の頃から、卵巣内に卵胞を持っています。
胎児のタイミングでは、700万個の原資卵胞を持ち、出生までのタイミングで20万個まで減少します。しかし、この20万個の原始卵胞のうち、400個の卵胞だけが、排卵前段階へ到達します。
原始卵胞の直径は約0.03mmです。原始卵胞は月経周期を除いてその生涯の殆ど全てを休眠しています。

一般的には、12～13歳で初経が起こりますが、当初の月経では無排卵月経であることが多いです。
月経が始まると、原始卵胞は周期毎に発達をし、成熟に至った1個が卵巣から排出されます。。
これが「排卵」です。

平均的には、この排卵の周期は28日毎と言われています。

排卵後に受精しなかった卵子は24時間で寿命になります。
卵子は、妊娠準備のために肥大していた子宮内膜とともに、排卵から14日前後で経血として体外に排出されます。これが、「月経」です。

▼受精
排出された卵子に、性交により精子が到達することで、受精が起こります。

セックスの時に射精された精子の数は数億匹にも昇ります。この数億匹の精子はおたまじゃくしの様に尾っぽの部分を動かして卵子に向かいます。1分間に2mmから3mmの速度で精子は子宮内を進み、卵子に到達します。精子が到達し、受精後、約6～8時間でこの遺伝子同士が一つになり、新しい赤ちゃんの遺伝子＝「受精卵」となり、その卵子はそれ意外の精子が到達することがなくなります。

■妊娠可能時期
▼受精のタイミング
卵子は受精卵となれば着床するが、受精卵とならなければ24時間で寿命を迎えます。
一方で、精子は子宮内で、最大で7日間、通常は数時間から3日間ほど生存します。
その為、妊娠する可能性があるのは、精子の生存する期間である7日間以内となります。
特に、受精の可能性が高くなるのは、平均的な精子の寿命である3日間前後と言われています。

▼着床
受精卵はゆっくりと細胞分裂を繰り返しながら卵管を下り、およそ48時間かけて子宮に到達します。そして、子宮内膜の一箇所に潜り込んで根付きます。
これが「着床」です。

子宮内膜に根を張り、排卵から7 – 11日後に着床状態が完成します。
つまり、受精から2日、さらに着床を開始して7～11日を経て、「妊娠」ということになります。
全ての受精卵が着床するわけではなく、染色体以上など、一定の割合の受精卵は着床出来ません。
受精卵が着床しなければ、「妊娠」ではありません。
受精しても、着床途中で根付かなかった場合には、月経が起きます。

着床すると、受精卵の初期胎盤から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン (hCG) という特有のホルモンが検出出来るようになります。このホルモンにより、妊娠の有無は簡単に判定出来ます。

この着床が、卵管などの子宮外で起きた場合、子宮外妊娠となり、放置すると危険なので、産婦人科などで早急な処置が必要になります。
たは何か月経過したかで妊娠期間を表している。日本でもかつては受精後胎齢を用いて、受胎から出産までを俗に「十月十日（とつきとおか）」と言いいますが、実際にはそれほどの長さではありません。

◆オギノ式とは

避妊法として有名なオギノ式。このオギノ式は、1924年に産婦人科医の荻野久作が発表したもので、本来はオギノ式とは不妊に悩むカップルのために考え出されたものでした。

「オギノ式では、月経予定日の12日～16日前の5日間に精子の生存期間3日間の合計8日間」が最も妊娠しやすいと言われています。しかし、体調の変化などの理由で、必ずしも避妊法として確実なものではありませんでした。

なお、荻野久作本人は、自分の学説が避妊法として利用されることについては、反対していた。それは、オギノ式より、確実な避妊法が存在するゆえ、中絶の増加につながる事を懸念したことによるものだそうです。「女の身体には1日たりとも『安全日』などありはしない」「迷惑だ。むしろ不妊治療に役立つ学説だ」と終生主張をしていたそうです。