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高齢出産は35歳!妊娠のリミットにご用心!

公開日: : 最終更新日:2016/09/30 高齢出産 , , , ,

タレントの坂上みきさんが53歳で出産をするなど、市民権を得てきている高齢出産。

ギネスでは66歳で出産をした女性もいるそうですが、35歳以上の初産婦を「高齢出産」というそうです。

初婚年齢が30歳を超え、高齢出産が当たり前という時代が近づいてきています。

 

女性が排卵出来る卵子は400個と言われています。

加齢が進めば進むほど、卵子の絶対数が減っていきます。

また、加齢による卵子の劣化が進むこともあり、ダウン症のリスクなども高まっていくようです。

 

生年月日が不明なため、ギネス記録にはなりませんでしたが、インドでは70歳や78歳で出産する女性もいらっしゃるようです。しかし、後日談としては、出産が幸せだけではないようです。

それは不妊治療によるホルモンバランスの変化などにより病気の可能性が高まっていること、また超高齢出産のため、独り立ち出来るまで両親が生きていられるかという心配があるようです。

 

◆高齢出産とは

日本産科婦人科学会によると高齢初産とは、35歳以上の初産婦(高齢出産(高年初産))と定義されています。また、高齢出産の中でも、50歳以上の出産のことを、超高齢出産と呼んだりします。

▼成長と妊娠出来る能力
妊娠出来る能力は、10代後半から30代前半と言われています。

月経開始から数年は身体的に妊娠に必要な生育が出来ていないため、妊娠する可能性は低いと言われています。
また、30代になると性欲の低下、30代後半になると、卵子や子宮の能力が衰えていきます。
そして、出産のリミットは、42歳と言われているようです。

ダイヤモンド・オンライン
「女性の出産のリミットは42歳」としています。
これは、ある産婦人科の事例として『「うちの病院で不妊治療を行なった女性の妊娠率は40歳で約40%、41歳で約35%です。ところが42歳では15%にまで落ち込みました。以降、43歳では約10%、44歳以上では、わずか約3%です」』というデータに基づいたものだそうです。

 

▼超高齢出産の事例

産経ニュース
FM局の人気パーソナリティーで現在は日本テレビ「PON!」(月~金曜)にレギュラー出演中のタレント、坂上みきさんが平成24年7月、53歳で初めての妊娠を発表すると、世間は“超高齢出産”と大騒ぎし、注目を集めた。

AFPダルジンダー・コー(Daljinder Kaur)さんは、北部ハリヤナ(Haryana)州の不妊治療院で体外受精(IVF)治療を2年間受けた末、先月19日に男児を出産した。インドでは2008年にも、同じく体外受精で妊娠したウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州の女性が、72歳で双子を出産したと報じられている。

 

超高齢出産の弊害

2008年、70歳で出産し世間を騒がせたRajo Devi Lohan(ラジョ・デヴィ・ロハン)さんは、現在78歳。出産後は子宮破裂、癌、潰瘍などに苦しみ、これまで3回もの手術や化学療法に耐えてきた。しかし未だに体調は優れず、胃痛に悩まされている。

「不妊治療の際、高齢出産後に起こり得る危険性について、私の担当医からは一切の説明がありませんでした。私も子どもを産むことが自分の身体に与える影響について、真剣に考えてはいなかったのです」と語る。

しかし現在の彼女の主治医は「健康問題は高齢出産によるものです。70歳から不妊治療を始めたということは、いじってはいけないホルモンを刺激してしまったのです」と断言する。

今年4月には、72歳のダルジンダー・カウアー(Daljinder Kaur)さんが男の子を出産し話題となった。子どもを授かったことに感謝し、母親となってもうすぐ5か月となるダルジンダーさんだが「ここにきて身体が弱っているのを感じます。この子が泣き止まないのはよくあること。でもなだめることもできず、とても神経質になってしまいます。ほんとうにつらいわ」と現在の心境を明かしている。

 

◆初婚年齢の上昇

厚生労働省の発表によると、日本の平均初婚年齢が上昇傾向にある。

▼平均初婚年齢
男性 女性
平成 5年 28.4 26.1
平成10年 28.6 26.7
平成15年 29.4 27.6
平成20年 30.2 28.5
平成21年 30.4 28.6
平成22年 30.5 28.8
平成23年 30.7 29.0

 

母親の平均出生時年齢
平均初婚年齢の上昇に伴い、母親の平均出生時年齢も上昇している。
2011年の厚生労働省「人口動態統計」によると、初めて母親の初子の平均出産年齢が30歳を超え、30.1歳となった。

 

◆妊娠までのハードル
▼卵子の数の減少
よく知られていることですが、精子と異なり、卵子は増やす事ができません。卵子(卵子のもととなる原始卵胞)は、加齢とともに減少していきます。

原始卵胞を使い切ってしまったら、もう卵子をつくる事ができなくなります。

女性は生まれた時に200万個の原始卵胞を卵巣に蓄えています。

成長するに従い、200万個の原始卵胞は少しずつ減少し、思春期の頃には、170~180万個の原始卵胞が消滅し、20~30万個になっています。

この原始卵胞が月経の周期とともに、毎月1,000個減少していきます。
この原始卵胞のおおよその数は、20万個(もしくは30万個)から、1,000個?(年齢から月経開始年齢を引いて12ヶ月をかけたもの)となります。

 

▼卵子の質の低下

卵子の元となる原始卵胞という細胞は、通常の細胞と異なり、成長しても状態を変えないという特殊な細胞です。

その為、女性の加齢とともに状態も変えずに、原始卵胞も加齢していきます。
原始卵胞が加齢すると、元々の機能が果たせなくなります。
原始卵胞が生み出した卵子が、卵子としての十分な働きが出来なくなり、妊娠しにくくなってきます。

具体的には、染色体異常などで受精卵になりにくく、受精卵になったとしても、子宮に着床しなかったり、着床しても流産してしまうという事が増えてきてしまいます。

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